
最優秀たくみ賞
棚田の夕日
僕ちゃんさん

〈応募者コメント〉
玄海町の浜野浦の棚田は、5月のゴールデンウィークの頃、棚田の真ん中に沈みます。太陽が沈む頃、棚田を広めに入れて撮影しました。
〈選評〉
夕暮れのゆっくりと流れていく時間の中で、朱く染まった海と水を湛え青空を映した棚田のコントラストが実に美しい1枚です。 棚田は水を得ることにより輝き、収穫の秋に向けて生命が吹き込まれつつある様子が感じられます。

優秀たくみ賞
王手
平野昌子さん

〈応募者コメント〉
初夏の日差しを感じさせるゴールデンウィークのこの日、冷たい川に足を浸しながら少年たちが将棋をさしていました。のんびりとしたこの光景は、豊かで安全な川(水)があるからこそだと感じました。
〈選評〉
5月の陽光と川の流れの中、楽しそうに将棋を指す少年たちが輝いて見えます。彼らも足元を流れる水の涼やかさを感じていることでしょう。この清らかな流れをずっと守っていきたいものです。

優秀たくみ賞
早苗の頃
藤松政晴さん

〈応募者コメント〉
佐賀県唐津市の大浦棚田。棚田の南側には、すぐ漁港があります。田にたっぷり張られた豊潤な水に生き生きとした苗床の緑がきれいです。山の幸そして海の幸が、水を通して生かされている風景です。
〈選評〉
棚田から海へとつながる風景に、水の豊かな国、日本を感じさせてくれる1枚です。水を確保する幾多の努力に感謝しつつ、この環境が後世にもずっと続いていくようにしなければと思います。

優秀たくみ賞
太陽がいっぱい
塩田敏夫さん

〈応募者コメント〉
9月の雨あがりの午後に近くの土手を散歩していますと彼岸花の花弁にたくさんの水滴が着いており、のぞくと太陽がいっぱいでした。
〈選評〉
彼岸花の花弁と水滴が美しく競演しています。太陽をいっぱいに取り込む水滴がキラキラと神秘的な1枚となっています。水と光と生命を象徴するようななんとも艶やかな瞬間を感じます。

たくみ賞入選
命を繋ぐ水
中川雄喜さん

近くの池で見たイトトンボの産卵、きれいな水がなければ命をつなぐことができないことをあらためて考えさせられたシーンです。水を大切にすることは水辺の環境を守ることにも繋がります。
〈選評〉
まさに、命の継承を支える水の存在を感じます。イトトンボと水草の緑に水辺のきらめきが印象的で、子供の頃、時間を忘れて見入っていた時のことを思い出すようです。

たくみ賞入選
湧水未来へ
高島賢さん

〈応募者コメント〉
数十年をかけて富士から流れ出でる湧水。子供たちにその重要性を伝えることが大事です。限られた資源を未来へ。美しい水をたたえるここでは多くの子供たちが学んでいます。
〈選評〉
何十年も掛けて湧き出る富士山からの湧き水の美しさと尊さ。吸い込まれそうなエメラルドグリーンが印象的です。
覗き込む子供たちに、清らかな水の尊さとそれを守っていくことの大切さが伝わるといいなと思います。

たくみ賞入選
自然のシャワー
コペンさん さん

〈応募者コメント〉
滋賀県愛荘町の宇曽川渓谷でのスナップです。夏になると子供たちが河口堰の下で自然のプールでの川遊びが見られます。
〈選評〉
水の持つエネルギーとその壮大なスケール感を感じる1枚です。子供たちのハツラツとした様子もよく捉えられています。生きていくために水がかけがえのないものであることを子供たちにも感じ取ってもらえたらうれしいですね。

たくみ賞入選
憩いの場
木暮雅人さん

〈応募者コメント〉
先人が作り出した水車は、水の力を有効活用する知恵の一つです。この場所は、新緑とせせらぎが織りなす自然の中で水車が人々の暮らしに癒しをもたらす無くしてはならない日本の風景だと思いこの写真を撮影しました。
〈選評〉
緑濃い新緑に映える穏やかな川面と風情ある水車に癒されます。木々や水の香りまで感じるような自然豊かな1枚です。清らかで穏やかな川の流れにホッとするこんな情景をずっと守っていきたいものです。

たくみ賞入選
真夏は近所の川で水遊び
高津弘人さん

〈応募者コメント〉
夏休み中、家に居ると水道代も電気代もかかってしまうので、近所の川へ行って水遊びをするのが我が家の恒例となりました。山に降った雨が時間をかけて集まったお水だよと教えています。
〈選評〉
豊かな水の勢いに負けず劣らず、はじけるようなお子さんの姿がとても印象的。きれいな川で遊んだ時の思い出をずっと忘れないでいてくれるでしょうか。きれいな水を守っていきたいと改めて思わせてくれるシーンです。